不感症になると、どうなるのでしょう?

 

 

感情に振り回されているのが子供だということで、恥ずかしい

 

「うわ、泣いてる。子供やん」

 

って言うのが小学校の高学年ぐらいで大人になろうとします。

 

 大人っていうのは感情に振り回されない、

 

ちょっとしたことではびっくりしない、そんな感じになっていきます。

 

それで感情に振り回されない、

 

立派な人の出来上がりっていう形になっていくわけですけれども。

 

感情というものを遠ざけた時に、ぼくらは同時にたくさんのものを失います。

 

それは感受性なんです。

 

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ちょっと考えてみてください、思春期以前、子供のころのことです。

 

「今日はね、パパが急に仕事でディズニーランド行けなくなっちゃったの、ごめんなさい。」

 

こで子供は 『うわーんっ』 て泣くわけです。

 

大人で言うと、親が死んだ時ぐらいだろうっなという泣き方をします。

 

そんなとき耳元で「でも今日はカレーだよ^^」って言ったら、

 

「え、カレー、わーいやった、カレーだ!」

 

その差はすごいんです。

 

傷つくのも大きければ、その復活の度合いもすごかった。

 

感受性のアンテナというのがすごく伸びてて

 

電波を大きくキャッチしていたということです。

 

子供のころ私たちは感動する、

 

ワクワクする力っていうものがいっぱいあったっていうことです。

 

ところがあまりにも辛いことが多かった人というのは、

 

この感情そのものを敵のように扱って遠ざけてしまいます。

 

ところがその遠ざけられた感情の中に

 

自己治癒力みたいなものであったりとか、

 

感動・感激、そういったものも同時に無くなっていくわけです。

 

仮に高校野球の子供たちに、

 

「何々事件があったから今年は甲子園球場に出場停止!」

 

なんてなことを言ったとしたら・・・

 

彼らは千本ノック耐えられると思いますか?

 

100本ぐらいで手を挙げてもう嫌だって言うと思いますよね。

 

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結婚されている皆さま、ちょっと思い出してほしいです。

 

ダンナに初めて作った弁当のことを・・・(笑)

 

ウィンナーさんの形がまるで宇宙人のような形をしていませんでしたか?

 

弁当ひとつ作るのに2時間かけたり、3時間かけたり。

 

この角度は野菜の置き方がとか試行錯誤しながら、

 

「ああ、できた!もう2時間もかかっちゃったわ」って。

 

でもその2時間っていうのは夢のような時間だったと思うのです。

 

最近もそのような方もいらっしゃいますが、

 

15分ぐらいでチャチャチャって作っちゃう弁当なんだけれども、

 

なぜか5時間も6時間もかけたぐらいに疲れちゃう人っていうのはどうでしょう?

 

それは昔あった、あの情熱がなくなったわけです。

 

昔、出会った頃、彼とデートする時は3時間前ぐらい前に起きて、

 

化粧も入念にして行ったものですが

 

最近ちょっと時間に間に合わないどころか、遅刻しちゃう。

 

それってお弁当の法則と同じように、ひょっとして・・・

 

デートの行く先が悪いんだとか、

 

相手の態度が悪いんだ、だから私は感動しないんだ、

 

そう思っているみなさんがいるかもしれませんが、

 

ひょっとしたらその行く場所ではなく、私たちの感情が感じられなくなって、

 

不感症になっているような部分があるのかもしれませんよ。

 

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「ああ、私なにか言いたいことを我慢してるな」

 

我慢している時っていうのはいろいろなことが起こります。

 

例えば、歯が痛い時に、ぐっと我慢している時を想像してください。

 

「歯が痛い、歯が痛い、歯が痛い~!」

 

その時に隣りから 「3×3は?」
「15」 みたいなことがおこります。

 

なんか私の人生、最近間違いが多いよなとか、

 

そういったことを感じてらっしゃる方は感情を抑圧されているのかもしれません。

 

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よく話に聞くのが看護士さんの職場でのできごとです。

 

それも新人さんに多いのですが、

 

昨日まで担当で仲良くしていたおじいさん、

 

出勤してみるとそのベッドが空、引き継ぎの時に聞くと、

 

どうも昨日の夜中に亡くなったらしい。

 

せつないやら悲しいやら。

 

でも、先輩から「また新しい患者さんが入ってくるからね」って言われた時に、

 

泣いている暇なんてないわけです。

 

でもその悲しみはどこかに消えてなくなっちゃうのかっていうと、そうではありません。

 

その感情をどこか奥深くに隠しながら

 

沈めながら患者さんたちに向けてニッコリ笑うのです。

 

彼女たちは言います、「この仕事を続ければ続けるほど感情が死んでいくようだ」と。

 

私たちの感動・感激が少なくなってきた裏側に、

 

なにか辛いことがあって、感情自体を遠ざけている。

 

そんなことがあるんではないでしょうか。

 

by  長谷川泰三(Hasegawa Yasuzo)生の声より