トラウマの原因

 

原初からの叫び ― 抑圧された心のための原初理論 

アーサー・ヤノフ著アメリカの心理学者 より

 

アーサーヤノフは原初療法(長く抑制された幼い頃の心の痛みを、繰り返しさかのぼり、感じ、

 

表現することが必要であるとする精神病の治療方法)をつくり出した人物

 

原初の痛みというものについてお話します。

 

 

トラウマって、虐待をされたりとか、親から捨てられたりとか

 

そういう具体的な何かが無かったらトラウマは出来ない

 

と思われがちですけどそうではなくて、

 

先祖代々引き継がれてきたようなものであったり

 

親の感情をコピーしたものであったりすることがあります。

 

 

いくら原因を探しても見つからない人がいるのです。

 

例えば子供を虐待している親が

 

全て親から虐待されてきたのかといったら

 

そういうわけでもない。

 

ご先祖にそういう人がいた場合にそうなることがあります。

 

感情をコピーしていくのです。

 

自分には経験はないけど、

 

施設育ちで大人になった人と気が合ったりする。

 

それは感情が似てるからなのです。

 

その感情はひょっとすると親の感情かもしれない。

 

……というのを

 

1960年代にアーサー・ヤノフという心理学者が

 

『原初からの叫び-抑圧された心のための原初理論』という本の中で書いています。

 

それで原初療法、プライマル・セラピーというのをやりました。

 

ジョン・レノンが受けたことで有名です。

 

ジョン・レノンがビートルズで爆発的ヒットをした頃、

 

心に不調をかかえ受けたのがこのセラピーで、

 

身体の免疫システムまでも変えてしまうというものです。

 

当時、インナーチャイルドや

 

アダルトチルドレンなどという言葉が何もない時代に

 

アーサー・ヤノフがこのセラピーを開発したのですが

 

1週間、タバコ、麻薬、アルコールもダメで

 

ホテルに缶詰めにされて

 

お父さんとお母さんのことだけをひたすらノートに書くというものでした。

 

そして1週間後に一時間だけ面談をします。

 

そこで何をするかというと「お父さんお母さんと言ってください」と言われます。

 

そのセラピーを受けるのは精神科医や心理学者などが多いのですが、

 

セラピーを受けたある精神科医の人は徹底的にはぐらかそうとしました。

 

「は? そんなこと言って何になるの? バカじゃないの?

 

 僕は精神科医だよ。君は僕に何をしようとしてるのかわからないけど、

 

そんなことで洗脳されないよ」

 

でもセラピストはひたすら、

 

「お父さんお母さんと言ってください」

 

と言い続けます。

 

 

 

精神科医「そんなこと言っても意味ないよ」

 

セラピスト「この間、ヨーロッパに遊びに行った時ピエロがいて笑っていた。

 

『はっはっはー』って。でも目は泣いてるんだよね……

 

お父さんお母さんと言ってください」

 

その精神科医は、のたうち回るように叫び声をあげながら

 

「お父さんお母さん」と言いました。

 

抑圧された幼い頃の心の痛みを絶叫して表現することによって癒す、

 

これが1960年代に行われていたセラピーです。

 

 

ちなみにアダルトチルドレン症候群というのは病気ではありません。

 

症候群だから誰でも持ってるんですけど、

 

簡単にいうと、

 

お父さんがアルコール依存症、

 

もしくは早死にしたりして

 

お父さんがいない中で家族機能不全に育った子供達の事をいいます。

 

なぜかというとお父さんがいなくなると

 

お母さんがお父さんの役割をしなければいけなくなるからです。

 

ちんちんついたお母さんみたいになっちゃうんです(笑)。

 

甘えたいけど何か甘えられない感じ。

 

なので、その子供はすごくいい子に育ちます。

 

いい子。

 

甘えない。

 

すごく賢い。

 

頭がいい。

 

機転が利く。

 

 

そんな子が30代からの反抗期に入っていくわけです。

 

それが離婚に繋がります。

 

その子の特徴は、作り笑顔が上手。

 

一番助けて欲しい時に助けてと言わない。

 

取引をする。

 

「あれをするからこれちょうだい」という感じで。

 

これがアダルトチルドレン症候群です。

 

by 長谷川泰三(HasegawaYasuzo)生の声より