自立について

 

犠牲をして犠牲をして、僕らはお父さんお母さんに愛してもらいたかった。

でも、お父さんお母さんの愛が手に入らなかった時に、
「もういいです。あなたの愛はいりません。僕は一人でします。

 

迷惑もかけないし、あなたの愛はいりません」
というのがこのインディペンデンス、自立に態度が一変するということです。

 

あの依存的な「ママ、ママ。お母さん、」っていう態度から

 

「お母さん、もうあなたの愛はいらない」って。

 

これは偽りの自立です。

 

本当の自立ではなく、振り子が逆に振れたような感じ。

 

「いらない。もう傷つくのは嫌だ。誰の愛もいらない」

 

って言っている状態がインディペンデンス。

 

自立です。

 

一人で生きるという感じ。

 

自立の事を自立病といいます。

 

病気の一種です。

 

自立というのは子供の時に傷付いた人ほど自立します。

 

例えば『ゴルゴ13』っていうマンガ知ってますか?

 

 殺し屋さん、ヒットマンの物語なのですが、ゴルゴには表情がないのです。

 

本来、マンガって表情があって表現が出来るわけです。

 

漫画家さんが言うのに

 

「あんなラクなマンガはないわ~。

 

表情が一つ。涙一つこぼさない。笑いもしない。」

 

それって自立の象徴なんですね。

 

仕事は一人でやる。誰にも頼らない。

 

その殺し屋ヒットマンのゴルゴ13の

 

幼少の頃を想像してみてください。

 

眉毛はあのままで蝶ネクタイをしてると想像してみてください。

 

幼いゴルゴ13くんが、

 

あったかいパパとママに囲まれて抱きしめられて

 

チュッチュされたような家庭で育ったと思いますか?

 

きっと、殺し屋訓練学校みたいな所に入れられて

 

甘えたい時に「甘えてたら殺し屋にはなれないぞ!」と

 

ムチで叩かれて、心がギザギザになるくらいまで傷付いたのでしょう。

 

情に傷付けられた人間は感情を遠ざけます。

 

そして感情に振り回されないのが立派な大人だと勘違いをして、

 

感情を捨てて無表情になります。

 

原動が情熱ではなく

 

「やるべきこと」を優先していきます。

 

「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」を。

 

そして、

 

だんだんだんだん情熱が失われていきます。

 

感情が無くなっていきます。

 

麻痺をしていきます。

 

そこで自殺が起こります。

 

 

では、どうしたらいいのか。

 

ここで「癒し」というのが出てくるんです。

 

「癒し」イコール「感じる」と思ってください。

 

「癒し」イコール「考える」、ではなく「癒し」イコール「感じる」。

 

「感じない」イコール「傷を負っている」ということです。

 

例えばペットが亡くなったりとか、

 

仲良しにしていたお姉さんが亡くなったりとか、

 

すごく悲しいことがあった時に、僕らはいつまでも泣いていられません。

 

仕事に行かなきゃいけません。

 

そこで「いらっしゃいませ~」「こんにちは~」って笑顔を作るわけです。

 

その時に宴会に行って、みんなと一緒に笑えるかというと本当には笑えません。

 

泣きたい時にそれを我慢していると笑うことさえ難しいのです。

 

感情というのは一枚板になっています。

 

一枚の板に「悲しみ」「寂しさ」っていうのもあるけれども、

 

そこに「喜び」とか「楽しさ」も同じ一枚の板に乗っています。

 

だから一つの感情を沈めると全ての感情を沈めることになるのです。

 

by  長谷川泰三(Hasegawa Yasuzo)生の声より