期待について~その2~

 

「このハードルを飛んでみなさい」
「えいっ。跳べた」
「じゃあこれぐらいのハードルは? 私のこと好きだったら跳んでみなさい」
「わかった。えいっ」

 

このハードルを作る人も怖がっています。

 

男の人が近寄ってきた時に、

 

「ふん。そんな、好きだとか、愛してるとか、口だけでしょ。

 

だったらこのハードル跳んでみなさいよ」

 

ということを僕達はやってしまいがちです。

 

どんどんハードルが上がっていきます。

 

それは怖いからハードルを作るのですが、

 

跳ぶほうも跳ぶほうで、

 

「死ぬかもわからないけど、これ跳んだら愛してくれるんだね」

 

と跳んだら愛してくれると思うから跳びます。

 

つまり飛ばないと愛してもらえないと思ってるのです。

 

僕らは期待に応えようと一生懸命になります。

 

しまいには3m位のジャンプをしなければいけません。

 

首の骨を折って死ぬかもしれません(笑)。

 

そういうことをやっているうちに、

 

「もうこんなこと何回やったら気が済んでくれるんだろう。

 

愛してくれるんだろう……だったら、もういいや」

 

という風に「期待する」→「期待に応える」→「期待外れ」というパターンを繰り返します。

 

期待というのが僕らの心の問題の一つにあるようです。

 

なんで期待するのでしょうか?

 

僕達は周りを見て

みんな、ああすればこうすれば幸せになれる、と考えます。

 

僕だったら多分、歩けるようになったら幸せになれる、といったところでしょうか。

 

それで、一生懸命、努力をします。

 

やってみたところ、

 

「あれ? なんか幸せじゃないなぁ」
そしてまた新たな山が出てきます。

 

「あの山に登れば幸せになれる。

 

頂上に登ったら幸せになれるかも?」
また登ります。

 

「あれ? おかしい。幸せじゃない」
何回もそうやって僕らは険しい山を期待をこめて登っていきます。

 

それで何回も何回も「あれ? おかしい」

 

「あれ? おかしい」ってやってるうちに、

 

次の山を見た時に登る気力が無くなってしまいます。

 

期待外れ。「一生懸命頑張ってきたけれども、もぅいいや」。

 

ここで燃え尽き症候群になっていくのです。

 

by  長谷川泰三(Hasegawa Yasuzo)生の声より